続きの物語(13)

新作アートポスターに繋がる物語をもう一度、チェックください!
より新作デザインに愛着が湧くと思います。

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デザイン物語「大人になったあの子」⑨

デザイン物語
「大人になったあの子」

「忘れ物はしてもいいが、感謝と笑顔は忘れるなよ」が、口グセの親に育てられた
あの子が、大人になった。


彼は、デザインの仕事をしていた。

交際を続けてきた彼女へプロポーズをするつもりだ。
デザイナー的なサプライズも、用意していた。


指輪とオリジナルノートだ。


オリジナルノートは、
これから生活を共にしていこうという想いで「家計簿」のような役割を果たしてくれたらいいなーと思い、作ったものだった。


デザインには、
共に生活をすることになったら、
「出会った月と交際を始めた日付を合わせた
9312」を大事な数字として考えていこう!
口座の暗証番号とかに使おう!なんて、話していた・・・
大事な数字たちをモチーフにデザインにした。




しかし、
彼は やらかした。






結婚確定的な土壇場で。
プロポーズの日に。





オリジナルノートのデザイン・・・

「no.9310」







9310?








あれ?番号が間違っている。


受け取った彼女のショックは
期待が大きかった分、倍増。
彼は、番号の間違いに気づかず・・



気づいたら、その場から、彼女はいなくなっていた。






その日から、
約1週間、連絡が取れなかった。





彼女が置き去りにした
ノートと指輪を眺めながら、彼女のことを考える日々。


全く連絡が取れない
1週間で、
彼の彼女への想い・結婚への覚悟は、更に強まった。





彼は、動いた。




理由が分からないなら、想いをデザインにのせる だけ・・・


その一心で、
彼女が置き去りにした
ノートの裏面に
このデザインを書き加えた。


「共に歩もう」

という、
プロポーズの言葉を添えて。


彼は、
書き終えると
ノートと指輪を持ち、彼女の家に
走り出していた。




彼の想いは伝わるのか?



このプロポーズが、実るのか?






大人になったあの子の話、完。






このデザイン物語は、
まだ、続く。








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